慶應義塾大学理工学部電子工学科  神成研究室

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2021年度

神成先生が第23回光・量子エレクトロ二クス業績賞(宅間宏賞)を受賞

神成先生が牽引されてきた我々の研究室におけるフェムト秒レーザー技術の研究業績に対して、本年度の応用物理学会第23回光・量子エレクトロニクス業績賞が授与されました。本賞は,光・量子エレクトロニクス研究分野において顕著な業績をあげた研究者を顕彰することを目的として、故宅間宏先生(電気通信大学名誉教授)の紫綬褒章(応用物理部門)受賞記念パーティーと定年記念会におけるご祝儀,および宅間宏先生からのご寄付を基金として1999年に創設されました。その後も、光・量子エレクトロニクス分野の研究者による寄付によって基金を補充して現在に至っています。  今回の受賞は「フェムト秒フーリエ光学を用いた新たな光計測法の開発」の業績に対して授与されたもので、授賞理由は応用物理学会のホームページに詳細が記載されています。 https://www.jsap.or.jp/takuma-award/recipients/recipients23  受賞記念講演は3月24日の2022年春季学術講演会(ハイブリッド開催)において行われました。




レーザー学会学術講演会第42回年次大会において、山岸君、高橋君、葉君が口頭発表OBの田中裕樹先輩が神成先生と共著で招待講演


2022年1月12日~14日にオンライン開催で実施されたレーザー学会学術講演会第42回年次大会に、神成研究室から以下の3件を口頭発表しました。また、現在ベルリンのライプニッツ結晶成長研究所に勤めている田中裕樹先輩が「希土類添加単結晶を用いた可視直接発振固体レーザー」というタイトルで招待講演を行い、我々の研究室とライプニッツ結晶成長研究所の研究成果をレビューしました。学生の3件の口頭発表は以下の通りです。

  1.可視域検出器で撮影可能な中赤外域超高速イメージング法の開発
  (M2) 高橋和輝

  2.Type-II周期的分極反転ニオブ酸リチウム導波路結晶を利用した多重周波数量子モード混合
  (M2) 山岸佑多

  3.ヘテロダイン型バランス検出とSTAMPの組み合わせによるTHz波超高速イメージング法の開発
  (M1) 葉京武


2021年CLEO EuropeおよびNonlinear Opticsにおいて山岸君(M2)がQuantum Pulse Gatingのための和周波発生実験の成果を発表

残念ながら2021年開催の国際会議はすべてリモート開催になってしまいました。論文発表のMotivationも正直上がらないのですが、本来ならミュンヘンで開催された俗にいうヨーロッパCLEOと、これまで隔年で必ずハワイで開催されてきたOSA米国光学会(最近OPTICAという学会名に正式に変更)主催のNonlinear Optics Topical Meetingにおいて、M2の山岸佑多君が、Type-II PPLN導波路を用いたQuantum Pulse Gatingのための和周波発生特性について発表を行いました。  ミュンヘンの本場のビールも、ハワイのビーチも体験できず残念!!

神成先生が電子情報通信学会第5回教育優秀賞を受賞

神成先生の過去10年にわたる博士課程教育リーディングプログラムにおける人材育成プログラムへの貢献に対して、一般社団法人電子情報通信学会から「教育優秀賞」が授与されました。文理融合教育により総合力に富んだ新しいタイプの理系人材を育成するための先駆的教育貢献が評価されたものです。おめでとうございます。以下は、電子情報通信学会7月号の記事です。


The 10th Advanced Lasers and Photon Sources Conference (ALPS) がオンライン開催。研究室から6件を口頭発表し、高橋和輝君が優秀口頭論文発表賞を受賞!!


  4月19日から21日の期間に第10回Advanced Lasers and Photon Sources Conference (ALPS) がオンライン開催されました。毎年この時期に横浜みなとみらいで開催されてきた国際会議ですが、今年は昨年に引き続きオンライン開催でした。ALPSはOptics and Photonics International Congress (OPIC) において開催された11の専門会議の1つで、今年はオンライン会議にも関わらずOPIC全体では世界中から約800人の参加がありました。神成先生はOPICの運営委員長であり、ALPSの実行委員長でもあります。昨年よりもリモート開催のサイトが整備されスムーズに運営されました。
  上のALPSのロゴは、第1回目からずっとOGの中村葵さんが毎回新たに描いているものです。今年の菜の花はZOOM会議の背景としても多くの座長が使っていました。
  研究室からは6件の口頭発表を行い(修士修了した稲澤君の論文は理研の磯部先生に発表していただきました)、見事、M2の高橋和輝君がレーザー学会に引き続き学生優秀口頭発表賞に輝きました。学生の発表の中から口頭発表4名、ポスター発表2名に贈られた学生奨励賞です。神成研は毎年学生賞の常連でしたが、昨年は惜しくも洩れましたのでリベンジができました。おめでとう。

  1.Adaptive optics of wide-field temporal focusing microscopy combined with structured illumination microscopy
  (D3) 石川智啓

  2.MIR single-shot ultrafast imaging with a combination of SF-STAMP and quantum imaging based on induced coherence with induced emission
  (M2) 高橋和輝

  3.Transient dynamics of an ANDi mode-locked Yb-fiber laser oscillator monitored by time-stretch dispersive Fourier transform
  (D3) 石川智啓

  4. Self-pulsation and active Q-switching of Tb3+-doped YLF Laser pumped by blue-diode lasers
  (M2) 塩谷優太

  5. Arbitrary mixing of spectral multimode quantum states with dispersion-engineered nonlinear waveguide crystal
  (M2) 山岸佑多

  6. Enhancement of axial resolution of temporal focusing microscopy by using programmable time-multiplexed multi-line focusing

第68回応用物理学会春季学術講演会が昨年秋に引き続きオンライン開催。研究室から3件を口頭発表


  3月16日から19日の期間に恒例の応物春の講演会が開催されました。コロナ禍は終息せず、今回もオンライン開催でしたが、オンライン開催に皆慣れてきたので、シンポジウムも一般公演も多くの聴講者を集めて内容の濃い講演会となりました。神成研からは、以下の3件が口頭発表されました。この秋の講演会も多分オンラインでしょうね。今回間に合わなかったM1諸君は頑張ってください。

  1.単一光子条件外における非線形干渉量子イメージングの実現性に関する理論解析
  (M1)高橋 和輝

  2.時間多重化マルチライン時空間集光顕微鏡の光軸方向の分解能向上
  (M2)稲澤 健太

  3.青色LD励起Tb3+:YLFレーザの自己パルス化特性と能動Qスイッチ動作
  (M1) 塩谷優太